コドコドと西の森の魔物 解答編

謎解きの答えが書いてあります。ネタばれ注意。
ヒントのみ欲しい方は前回の記事(id:kurusupa:20090131)へお飛び下さい。
フリクラ

で行われているコンテストの第4回参加作品『コドコドと西の森の魔物』をの攻略記事です。射空矢さんの前作『襲』に比べると簡単(といってもかなりの難度の謎解きです)ですが、作品の魅力は健在です。作品自体を知らない方はぜひ読まずに飛んでプレイしてみて下さい。

スクショ

今回は答えと謎解きの中身の解説に勝手にチャレンジしてみたいと思います。ヒントのみ欲しい方は前回の記事(id:kurusupa:20090131)へお飛び下さい。

以下、謎解きの答えが書いてあります。ネタばれ注意。


前半の謎解き
ライネケさんや少佐のアドバイスにあったとおりです。すべてを無視してひたすら西(画面左側)に進みましょう。

後半の謎解き
入口の部屋の石板『REDにNORED加わればBLACKになる』
この石板は覆面と言うライネケさんの言葉通り、覆面算を意味しています。
つまり、この計算に使われている10種類のアルファベットA,B,C,D,E,K,L,N,O,Rに0から9までの数字を一つずつ対応させて、
RED+NORED=BLACKの等式を成立させると言う問題になります。この答えが全ての基準になるのでまずこれを解かなければいけません。
解き方の例:
\hspace{40}RED\\\underline{+NORED}\\\hspace{10}BLACK
まず最初に判明するのは2桁目の中身です。
上からひと桁目、Nの桁にはなにも足されていないのにBに変化しています。
これによって、N+1=Bであることと、一つ下の桁に繰り上がりがあることが分かります。
二桁目では上の桁に繰り上がりがあることが分かっているため、O+1=Lと言うだけではなく、O=9,L=0であることが分かります。ここでも一つ下の桁に繰り上がりがあることが分かります。
\hspace{40}RED\\\underline{+N9RED}\\\hspace{10}B0ACK
2桁目に繰り上がることからRが5以上(5,6,7,8)であることが分かり、D+Dの一の位がKであることからK=偶数(2,4,6,8)であることが分かりますが、ここで糸口が無くなってしまいます。
突然ですがここで部屋の奥にあった石板がヒントになります。A/CL,D/CLなどと表示されていたアレです。これは像の位置の正解数を表しているという推測の下、像の数を数えてみると10個あります。
きっと3/10,5/10みたいな感じで正解数が表示されているのでしょう。L=0がすでに分かっているので心強いですね。ここから、C=1であることが分かります。と言うか決めつけます。間違っていたらごめんなさいでいいんですと言うあれですね。
\hspace{40}RED\\\underline{+N9RED}\\\hspace{10}B0A1K
すると、E=5であることと5桁目(D+D=K)に繰り上がりがあることが分かります。
\hspace{40}R5D\\\underline{+N9R5D}\\\hspace{10}B0A1K
何とか約半分埋まりました。この後はどうやって埋めるんでしょう?
ここで僕も結構悩みましたが、結論としてはもうひとつひとつでは埋まりません。対応表を作りましょう。
すでに分かっている0,1,5,9を使わないように注意しながら対応を考えてみると…、
N+1=Bなので(N,B)=(2,3),(3,4),(6,7),(7,8)のどれか
3桁目で繰り上がりがあることが分かっているのでR+R-10+1=Aとなり(R,A)=(6,3),(8,7)のどっちか
5桁目で繰り上がりがあることが分かっているのでD+D-10=Kで(D,K)=(6,2),(7,4),(8,6)のどれか
であることが分かります。
一番数が少ない(R,A)で試してみましょう。(R,A)=(6,3)とすると6も3も含まれていてはダメと言う条件から(D,K)=(7,4)になりますが(N,B)は全部消えてしまいます。
なので(R,A)=(8,7)しかないことが分かります。すると(D,K)=(6,2)に決まり、ちゃんと(N,B)=(3,4)と空いた所が埋まるパターンがありました。一つもあてはまるパターンが無いという、最悪の事態はなんとか避けられました。
答え:A=7,B=4,C=1,D=6,E=5,K=2,L=0,N=3,O=9,R=8
\hspace{32}856\\\underline{+39856}\\\hspace{10}40712
式も上のようになり、成り立つことが分かります。
これで答えが全部出たわけですが、この段階では答えがあってるかどうかは分かりません。
ボーっとしていても仕方ないので次の謎を解きに行きましょう。

一番左の部屋の石板『十の賢者、零より小さき順に左から並ぶ 三人の母を座らせよ…』
左側のレバーから0,1,2、…9、という順番に数字に対応していることを意味しています。
三人の母ってなんでしょう?ライネケさんのア、エ、イ、ウ、エ、オ、ア、オと言う言葉が大ヒントになっています。
答えは母音です。A,B,C,D,E,K,L,N,O,Rの中にはA,E,Oとちゃんと母音が3つちょうどありますね。
A=7,E=5,O=9ですからこれに対応するレバーを下げればいいようです。
一番左が0であることに注意して、左から6番目、8番目、10番目のレバーを下げれば正解です。
左から2番目の部屋の石板『彼の者七つ合わさりしときOOOOOOとなる…』
OOOOOO=ゼロゼロゼロゼロゼロゼロ?残念ながら違います。ゼロによく似たアルファベットがありましたね。
そうです。これはオーです。O=9でしたから999999÷7を計算すれば答えが出ます。
計算してみると142857になりました。これが答えです。
右から2番目の部屋の石板『答えを示せ…』
西はwest、南はsouthなので『答え』はANSWERになりそうです。
でも最初の石板に登場したアルファベットはA,N,E,Rだけです。S,Wは数字に対応していないですがどうしたらいいでしょう。
良く見てみると、3つ目、4つ目のレバーに何かヒントがありますね。ちょうどSとWの位置です。
『鍵を打て…』
『鍵』はKEYですね。
K=2,E=5,あれ、Yに対応する数字がありませんね…
と言うのはフェイントでこれはキーボードのキーを打て、と言うことを意味しています。
左から7,3,Sを押す,Wを押す,5,8が答えです。
一番右の部屋の石板『4と7が交わりしとき生じ得るもの 4,7,74,あと一つは何か…』
4,7,74を変換してみましょう。
B,A,ABになります。思いつくものは一つしかないですね。血液型です。
4と7が交わりし時生じ得るものと言う言葉は、A型とB型のカップルからは4つの血液型全ての子供が生れ得ると言うことを意味していますが、そのことを知らなくても残りはO型しか残りません。
Oに対応する数字、9が答えです。
一番右の部屋の奥の石板『十の石像の導を示せ 全てを導いたとき我は汝に判決を下す』
像を右か左に押す二択を、同時に十個行います。
ここは正解数しかヒントが無く、総当たりになってしまうようです。正解数を見ながら一個ずつ入れ替えて試しましょう。
答えは、上から右、右、左、右、右、右、左、右、左、左です。
真ん中の部屋の入口『汝の名を名乗れ』
コドコドの名前を単純にローマ字にすると8文字になってしまいます。
いろいろ探してみると、プログラムのウインドウ名とコンテストのフォルダ名がKodkodになっています。
きっとこれがコドコドの正式な名前なのでしょう。
数字表を見て当てはめると、答えは296296になります。
真ん中の部屋『三つの箱 それぞれ異なる個数の珠を入れし時 宝への扉開かん』
4つの珠に三つの箱。ゼロ個の箱があってはいけないので、これは普通にやっても無理ですね。
小さい宝箱が気になりますね。思ったとおり小さい宝箱は大きい宝箱の中に入れることができるようです。
右の箱にひとつ、左の箱にひとつ、小さい宝箱を中央に置いて2つ入れましょう。
小さい宝箱は持ち運べるので、これを左の箱に入れると…
右の箱に一つ、小さい宝箱に2つ、左の箱に3つ入っている計算になりました。これで扉が開きます。

あとはエンディングを見るだけです。長い道のりの果てに見るエンディングは格別の味わいがありますね。